MLB選手も困惑！NPBのボールの違いとは？カブス戦で見えた課題と今後の展望

NPBのボールとMLBのボールの違いとは？

NPB（日本プロ野球）とMLB（メジャーリーグベースボール）では、使用されるボールにいくつかの違いがあります。以下に、その主な相違点と、それがプレイヤーに与える影響について詳しく説明します。

ボールの大きさ・縫い目・素材の違い

NPBのボールの特徴

• 大きさと重さ: NPBの公式球は野球規則の範囲内で最小サイズ。重量約141.7g、大きさ約22.9cm。

• 縫い目: MLBと比べて縫い目が高く、投手が変化球を投げやすい設計。

• 素材: 製造メーカーの違いにより、ボールの感触や性能に差がある可能性。

MLBのボールの特徴

• 大きさと重さ: MLBの公式球はNPBよりわずかに大きく、重量約148.8g、大きさ約23.5cm。

• 縫い目: NPBと比べて縫い目が低く、直球の速度が増すが変化球の変化量は小さくなる傾向。

• 素材: MLB球はローリングス社が製造。製造プロセスの違いが性能差を生む。

投手・打者への影響の比較

• 投手への影響: NPB球は変化球がかけやすく、MLB球は直球のスピードが出やすい。

• 打者への影響: 反発係数の違いにより、MLB球の方が打球の飛距離が伸びやすい。

反発係数の違いはホームラン数にどう影響するのか

NPBの「飛ばないボール」の歴史

2011年に導入された統一球は反発係数が低く、本塁打数が大幅に減少。投高打低の試合が増えた。

2011年の統一球問題とは？

統一球の影響で試合の得点数が減り、選手やファンから異論が続出。2013年には基準値を下回っていたことが判明し、仕様変更。

MLBとNPBでホームランの出やすさはどれほど違うのか

MLB球の方が飛距離が出やすいため、MLBの試合では本塁打数が多くなる傾向がある。

カブス戦でNPBのボールが話題になった理由

MLBの選手はNPBのボールをどう評価したのか

カブスの選手が感じた違和感とは？

カブス戦でNPBのボールが使用された際、打球が思ったより飛ばないことに選手が困惑。

カブス対阪神戦では、鈴木誠也選手の打球が、MLBのボールだとOUTになる確率が2％とデータが出ていたが、NPBのボールだったためセンターフライとなった。

MLBファンも「クレイジー」と驚愕していた。

投球・打撃・守備への影響

守備時にそれぞれ、阪神はNPB球（ミズノ製）、カブスはMLB球を使用しているため、カブス側は常に不利な状態で試合は展開された。

後ほど行われたドジャース対巨人の試合でも同様の形式で試合は行われた。

ドジャース対巨人戦での大谷翔平選手のホームラン

昼間に行われたカブス対阪神戦を受けて、飛ばないボールが話題になっていた中、大谷翔平選手は1番DHで出場すると、3回の第2打席で先発・戸郷のスライダーをとらえ、ライトスタンドへホームランを放った。

マイケル・コンフォートとテオスカー・ヘルナンデスのホームラン

飛ばないボールを影響を受けず、甘い球を逃さずホームランを打ちました。

プレシーズンゲームと開幕戦をアマゾンプライムビデオで見れる

【Amazon Prime Video】

2025年3月16日「ロサンゼルス・ドジャース vs 阪神タイガース」をライブ配信。
試合開始直前番組の配信開始は11時30分、試合開始は12時予定。

2025年3月16日「シカゴ・カブス vs 読売ジャイアンツ」をライブ配信。
試合開始直前番組の配信開始は18時30分、試合開始は19時予定。

NPBのボールが国際大会に与える影響

WBCでのボール問題と適応力

WBCではMLB仕様のボールが使われるため、NPB選手は適応が求められる。

日本人選手がMLB移籍後に直面する壁

NPB球とMLB球の違いにより、MLB移籍後に成績が落ちる選手も。適応に時間がかかる場合がある。

打者はNPBより飛びやすくなるため、プラスに働く要素は大きく、現在のNPBでホームランを量産する打者はMLBで活躍しやすいと評価を受けやすいと思います。

反対に投手の場合は、飛びやすくなるため、ホームランや長打を打たれやすくなるため、繊細なコントロールが必要になります。

また、詰まったような当たりがポテンヒットやホームランとなることも想定されるので、活躍が難しくなることも考えられます。

飛ばないボールはNPBにとって必要なのか？

投高打低の試合展開は面白いのか

打撃戦 vs 投手戦、ファンの意見

• 投手戦の緊張感を評価するファンもいれば、打撃戦の面白さを求める声も。

• 打撃戦を好むファンからは「得点が少ないとつまらない」との意見も。

観客動員数や視聴率への影響

• 投手戦が続くことで試合時間は短縮されるが、得点シーンの減少で興味を削ぐ可能性も。

MLBのボールと統一するべきか？

メリットとデメリット

選手の適応能力と技術進化の可能性

• 牛骨による表面加工を施したバットの導入で飛距離アップが期待される。
• 適応力が求められることで選手のスキルが向上する可能性も。

今後の展望 – ボールの仕様変更はあるのか？

過去のボール変更の経緯

NPBでは2011年・2013年・2023年にボールの仕様変更が行われてきた。

投高打低の試合展開を意図して変更されることが多い。

NPBとMLBのルール統一の可能性

ボールの統一が実現すれば、国際大会での公平性向上が期待されるが、リーグの伝統や戦略の違いが統一を阻む要因となる。

選手・ファン・球界の意見を総括

選手: 「ボールの違いがプレーに影響する」

ファン: 「投手戦か打撃戦か、どちらが面白いか意見が分かれる」

球界: 「国際競争力の向上にはボール統一の議論が不可欠」

まとめ

NPBの「飛ばないボール」は試合展開や国際大会に影響を与えており、MLBとのボール統一の議論も進んでいる。今後、選手やファンの意見を踏まえた仕様変更の可能性が注目される。